「泉屋六治」
白石 強さん(00B)
地域の活性化に貢献できる商品づくりを

片山ゼミで学んだことが原点に

実家が農家で子どもの頃、祖父がいつも『出来たて』を食べさせてくれた。そのため、「食」に対する興味が他の人よりも強く、大人になったら職に関わる仕事に就きたいと考えていました。それば、中村学園大学入学のきっかけです。大学時代はゼミで特産品をつくるプロジェクトを経験し商品開発のおもしろさを知りました。自分も楽しんで、消費者にとってもうれしく、地域活性化になること。こうした基本を学べたことが『シナモンティー』の開発へとつながったと思います。「社会のために役にたちたい」と自分なりにずっと考えてきましたが、そういった考え方もゼミでの学びが根底にあります。

自分の可能性を信じて『人生を楽しむ』

糸島のこのエリアに生息しているセイロンニッケイという品種は本当は日本には自生していないものです。そこで調べてみると、昔ここには漢方園があったことがわかりました。鎌倉時代の医書のひとつである『喫茶養生記』を書いた栄西に関係する興味深い歴史です。 紅茶を添加せずシナモンの葉で作る私のシナモンティーは商品が誕生してもう10年くらいになりますが、地域のいろいろな方の手助け、ご縁をいただき、全国に広がりました。人のつながりは大切だと日々痛感しています。大学の同級生も大きな力になってくれています。今後は海外にも展開していく予定で、商品と一緒に糸島の歴史も発信していけたらと願っています。                両親から農業を受け継いだ私が、このシナモンティーで新たな活路をみつけられたように、だれにでも大きな可能性があります。   後輩には「とにかく人生を楽しもう!」って伝えたいです。

 

泉屋六治

https://izumiyaroqji.stores.jp