株式会社 コネット
代表取締役 木下 ゆかりさん(87N)
転職や起業など さまざまな経験を経てより自分らしく

食の仕事だけでなく介護の現場にも

「食の仕事に就きたい」と中村に入学し、卒業後は管理栄養士として病院に勤務しました。その後、病院だけではなく外食産業で働いたり、食育に興味を持って小中学校の学校栄養職員として働いたりと、食に関するさまざまな仕事を経験してきましたが、縁あって介護の現場に転職することに。それからは介護関連の資格も取得し、しばらくの間介護に携わっていたんです。介護にも興味があったし、親を介護するようになれば役に立つなという考えもあったので、介護職の経験を積んでいきました。そのころから起業家セミナーや異業種交流会などにも足を運ぶようになり、「いつかは起業したい」という思いを抱くようになったんです。そうしたときに「厨房のマネジメントを手伝ってほしい」と声を掛けられたことがきっかけで独立し、介護施設給食アドバイザーとして経費の見直しや運営サポート、調理師さんの指導などを行うようになりました。

経験を活かして起業、さらに新しい挑戦も

大学時代は比較的大人しい学生だったと思うので、このように活動的になり当時の友人たちには驚かれるかもしれません。もともと奥底に秘めているパワーがあったのだと思うのですが、50歳を過ぎて「自分らしく生きていいんだ」「ありのまま生きていこう」という思いが強くなったんです。2018年に独立してから個人事業主として仕事をしていましたが、昨年の春に法人化し、仕事の幅も広がりました。さらに、今年の頭には合同会社ユメエガクを設立し、かつての私のようにフリーランスの管理栄養士として仕事をする人のサポートなどを行う事業も今後は展開していきたいと考えています。もし、困っている方や「私も何かやってみたい」という後輩がいたら、ぜひいっしょに活動してみたいです。

 

木下さんの活動内容


管理栄養士として病院や外食産業、学校栄養職員を経験した後、介護の現場へ。その後独立し、オフィスYUKARIを運営。介護施設給食アドバイザーとしてさまざまな調理の現場に携わる。2021年4月には法人化し株式会社コネットを設立、企業の運営に。さらに2022年1月には合同会社ユメエガクを設立。人と人のつながりをテーマに、フリーランスの管理栄養士のサポートやさまざまなプロジェクトの実施、食育の発信などを展開する予定。将来的には栄養の在宅支援なども行いたいと考えている。株式会社コネット conetto1815@gmail.com