惚れ込んだ高菜漬を多くの人に味わってほしい
木樽仕込みの高菜漬の製造・販売手掛ける会社(みやま市)の跡継ぎだった夫と結婚して10余年、もともと食べることが好きで中村に入ったのですが、夫の会社の高菜漬の美味しさに胃袋を掴まれたことも結婚の決め手になりました(笑)。嫁いだ当初から現場作業や事務を手伝い、現在は契約農家の方との打ち合わせ、栄養士の技能を活かし食味のチェック、販売、新商品のプランニング等も担当。自分が惚れ込んだ高菜漬をもっと多くの人に食べてもらいたいと夫や義父と共に仕事に励んでいます。
結婚するまでの職務経験は、病院栄養士・家業の手伝い。医療事務など。それらはすべて今の仕事に役立っていますね。最近、お土産として高菜漬を訴求する新商品シリーズを考案しました。商談展示会に出展したところ、大手小売業の企業様にお声がけいただき、ますますやる気を膨らませています。
中村で出会った親友たちは心の支えになっている
私は高校から中村で、学生時代にできた親友たちとは今も家族ぐるみの付き合いをしています。子どもの成長を支援するNPO法人の運営、ハンドクラフト作家など歩んでいる道はそれぞれですが、みんな中村ハル先生の言葉「努力の上に花が咲く」を心に刻み一生懸命生きているのは同じ。これからも励まし合ったり、助け合ったりしながら、友情を育んでいきたいと思います。中村の授業では特に調理実習が楽しかったですね。お正月のお雑煮はずっと当時習ったレシピ通りの博多雑煮。家族も毎年楽しみにしてくれていて作りがいがあります。高菜漬作りもお客様が「美味しかった」と言ってくださるのがやりがいです。これからも最長80年を超えて使い続けている木樽で仕込む高菜漬を守り続け、その良さをもっと伝えていきたいと思っています。