本日、学位記を授与され、見事ご卒業された皆様、誠におめでとうございます。また、この日を待ち望まれた保護者の皆様と本学の関係の皆様に、心からお祝いを申し上げます。

さて、卒業生の皆さんは、これまでの学生生活の中で、自分の夢の実現のために、多くのことを学び、たくさんのことを吸収してきたことと思います。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、大変な時期を乗り越えての卒業だと思いますが、これから期待に胸を膨らませながら、いざ社会へと一歩踏み出そうとしているのですね。
これからたくさんの出会いがあるでしょう。そこで、大切にしてほしいのは「言葉の力」です。日本では古来から「言の葉には魂が宿る」と言われてきたそうです。考えてみれば、イライラしたときには棘がある言葉になったり、悲しいときには弱い言葉になったりするものです。また、つい言い放った言葉で、相手を傷つけたり誤解で気まずくなってしまったりすることもあります。発する言葉に、そのときの気持ちや感情が入るのでしょうね。だから、自分や周りの人を元気にする言葉を使いませんか。笑顔になれるような言葉、力になる励ましの言葉、褒める言葉、使うあなたもきっと笑顔になっていますよね。言葉の力を大切にしながら、人と人、心と心のよいつながりを紡いでいってほしいと思います。

卒業して社会に出ても、本学で汗をかきながら学んだ日々こそが誇りであり、その中で出会った恩師や仲間こそが宝です。これからも誇りと宝を胸に、失敗を恐れずに前進し続けてほしいと思います。

大学同窓会も、本日の皆さんのご卒業を共に喜び、そして、皆さんの社会への一歩を応援しています。

令和4年3月18日
会長 河上 忠司