「株式会社インターナショナルエアアカデミー」
取締役・副学院長 東 久美子さん(79P)
大学時代の恩師との出会いが人生の転機に

資格を活かしながらも周囲とは異なる道へ

入学して保育士と幼稚園教諭の資格を取得したものの、まったく異なる道へと進むことに。そのきっかけは、ゼミの担当教員だった林先生との出会いでした。林先生は、文化人類学者の川喜田二郎先生が開発したKJ法という情報整理と発想のための手法の第一人者。KJ法は様々な企業の研修などに活用されており、私はすぐその魅力に惹かれたのです。卒業論文は「企業内における女子教育」をテーマに、それがきっかけで様々なセミナーを行う研究所に就職しました。保育士にも幼稚園教諭にもなりませんでしたが、資格が生かせなかったわけではありません。その後の転職先では幼児教育に関わることが出来ました。そして、その経験の中で気づいたのが、子どもたちの教育の前に母親の教育が必要なケースが多々あるということ。しかし、母親になってから教育しても遅いということでした。

母親になる子たちの教育に携わっていきたい

私が現在勤めているのは、客室乗務員・グランドスタッフを養成するインターナショナルエアアカデミーです。専門校の運営が主ですが、企業などから研修・講演依頼も多く、講師になりたくて入社しました。もちろん学生たちの授業にも出講しています。航空会社で活躍できるよう指導し送り出すのですが、彼女たちは母親予備軍でもあります。20歳前後の大切な時期に「魅力学」を中心に心の教育をしています。思いやる心、労わる心、感謝する心などに気づけば、よい子育てができるだろうと期待しています。入社してから27年が経ち、学校には教え子の子どもが入学してくるようになりました。還暦にはなりましたが、未来を担う子女教育に携わっていけたらと思います。

 

株式会社インターナショナルエアアカデミー

https://www.iaa.co.jp/


【東さんプロフィール】広島・福岡において36年に亘り、幼児から成人まで幅広い人材教育に携わる。現在、客室乗務員・グランドスタッフを養成する専門校の副学院長を務める。少子化が叫ばれ学生募集に苦戦する学校が多い中、航空業界への合格率200%の実績で全国から入学を希望する学生に、少数精鋭のメンバーと共に対応している。プレイングマネジャーとして、学生募集活動、人材教育企画営業、研修講演講師、業務受託事業を行っている。